あなたの大切な人がうつになった時、あなたならどうしますか?
以前、ブログにて私がうつ病になるまでのおおまかな経緯とその症状についてお話しをさせていただきました。
改めて自分で記事を見返した時、うつ病についてまだまだお伝えしていない部分がたくさんあり、もう少し参考になる記事を書きたい!と自分なりに感じた為、今回は再度、「うつ」をテーマにブログを書かせていただきます。
もし、あなたの家族や大切な人がうつ病になった時、あなたならどうしますか?実際に想像しながら本ブログをお読み頂ければと思います。
うつを軽く考えてはいけない
うつ病の治療は周囲の人のサポートが不可欠と言ってもいいでしょう。うつ病の特徴として、不眠症、だるさ、集中力や好奇心の低下など目に見えない症状が多いことから、周囲の人間からは「やる気がないだけ」、「怠けている」と勘違いされやすいです。
そして中々、自分からは言い出しにくい病気でもある為、誰にも悩みや不安を相談できずに抱え込んでしまいさらにうつを悪化させるケースあります。
そのため、まずは周囲の友人や家族がうつを軽視せず、しっかり理解し受け止め、耳を傾けてあげることが大切なのです。
過度な詮索はしない
一緒に考えてあげることは大切ですが、あまり過度な詮索はしていけません。
「会社や学校で何があったのか?」、「何がきっかけでうつになったのか?」などうつの原因を追究したくなるとは思いますが、本人にとっては思い出したくもないくらいトラウマになっているかもしれませんし、原因は1つだけではないかもしれません。
症状が落ち着くまでは、本人が話したい話しを聞いてあげるというのが良いと思います。
「頑張れ」ではなく「頑張ったね」
「頑張れ!」という本人をさらに追い込むようなワードはあまり口にしないほうがよいでしょう。
そもそも、うつ病は体が「もう限界である」と自身へSOSを発信しているのです。療養期間中は本人になるべくプレッシャーを与えるような発言は控え、「頑張ったね」、「辛かったね」のような寄り添い共感する声をかけてのあげるのが大切です。
また自分が辛い時に周りからかけてほしいと言葉を言ってあげることも良いでしょう。
決断を急がせてはならない
「仕事や学校はどうするの?」、「これから先のことは?」など大きな決断や選択を急がせてはいけません。
特に退職や退学というのは人生において一つのターニングポイントでもある為、会社を辞めた責任やその先の将来の不安は本人が一番自覚しています。
あまり決断を急ぎすぎてしまうと、本人を追い詰める形になり、治療をさらに困難なものにしてしまうでしょう。なので、あまり将来のことについては深く考えずに、完治してから一緒に考えればよいのです。
実際、私も療養中は、半年以上ニートでした。生きてさえいれば必ずどうにかなります!
回復してきた時が一番重要な時期
うつ病は症状が落ち着いたからといって油断してはいけません。
むしろ症状が緩和してきた時期が一番重要且つ危険な時期といってもいいでしょう。この時期に治療を急ぎ無理をさせてしまうとうつを重篤化させてしまう恐れもあります。
周りの人間から見れば、症状も落ち着きどんどん元気になっているように見えるかもしれませんが、本人の気持ちの面ではそうではありません。
むしろ、「また眠れなくなるのではないか」、「こんなに何もせず長く休んで大丈夫なのか」など不安要素が大きくなります。本人のやりたいことや今抱えている悩みに積極的に耳を傾けて気を抜かず社会復帰できるまでしっかりと見守ってあげましょう。
まとめ
うつ病は誰にでもかかりうる病気であり、時間が経てば治るという訳ではありません、適切な環境と周りのサポートがあり初めてうつ病の治療が行えるのです。
現代のストレス社会で、数か月または数年後にあなたやあなたの家族がうつ病にかかっていないという保証はどこにもありません。もし家族や友人がうつになってしまった時、あなたに何ができるか、このブログを読んで少しでも考えるきっかけになれば幸いです。