アンニョン豆腐

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【夏に潜む危険】熱中症を疑ったときにとるべき正しい対処法とマスク熱中症の危険性

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ジメジメとした蒸し暑い今の季節を過ごしていくにあたって最も警戒しなければならないのが熱中症です。

特に今年は平年よりも気温の上昇率が高いことに加え、夏休みの短縮化や新型コロナウィルスの感染防止対策などの影響で例年よりも熱中症患者が増加するのではないかと懸念されています。

 

熱中症なんて掛かったことないから大丈夫」「屋内にいれば問題ない」などと過信せず、もしもの場合にも備え事前に熱中症への正しい知識と理解を深めておきましょう!

 

 そもそも熱中症とは

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熱中症」とは、激しい運動や暑熱環境下による急激な体温の上昇に体が適応できず発生する症状の総称をいいます。

主な症状としては、体温の上昇、めまい、頭痛、筋肉のけいれん、吐き気、などが挙げられ、重篤化すると意識障害や運動障害などを引き起こし最悪の場合、危篤状態に陥ることもあります。

特に天候や気温の変化の激しい梅雨明け直後の6月から9月をピークに発症件数が増加し、年間でも5万人近くの患者が熱中症により救急搬送されているなど日本では珍しくない病気です。

 

熱中症を疑ったときにとるべき正しい対処法

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まず意識があるか確認する

熱中症が疑われる人を見かけた際、まず最初に行うことは意識がハッキリしているかどうかの確認です。

大きな声で名前を呼ぶ、軽く肩をたたくなどして意識の状態がどの程度なのかを判断しましょう。

もし返事がなかったり、受け答えがまともにできていない場合は命に関わる非常に危険な状態である為、早急に医療機関での治療が必要となります。

また意識がある場合であっても、体の反応や目の動きに少しでも不自然さを感じたら絶対に見逃さず速やかに救急車を要請しましょう。

 

涼しい場所に移動させる

まだ意識がある場合は屋内などの直射日光の当たらない涼しい場所に移動させましょう。できればエアコンや扇風機など室温の下がる状態が好ましいです。

近くに入れる建物がない場合は風通しの良い日陰に移動したり日傘で直射日光をカバーしても構いません。

この時、足を頭よりも高い位置に上げて寝かせることで、血流が良くなり頭痛やめまいといった症状が緩和する可能性があります。

 

衣類をゆるめて体を冷やす

涼しい場所に移動したら身に着けているベルトやネクタイを外して体から熱を放散させます。

長袖のズボンやシャツを着用している場合は袖をめくるなどしてなるべく体への風通しをよくしてあげましょう。

衣服をゆるめた後は体を冷やして体温を下げます。

特に首周りや脇の下、太ももの付け根などの太い血管が通っている部位を集中的に冷やすことで効率的にクールダウンさせることができます。

 

水分と塩分の補給

体温を冷やすのと同時に水やスポーツドリンクで水分補給をさせましょう。

この時、無理に飲ませてしまうと水分が誤って気道に入ってしまい窒息してしまう可能性がある為、必ず自分で飲んでもらいます。

自ら水分が摂取できない場合は病院の点滴で水分を補給する必要があるので、無理に飲ませず救急車を呼びましょう。

 

症状が緩和したら必ず病院を受診する

水分を補給でき頭痛やけいれんいった症状が収まったとしても、完治しているわけではありません。

症状がある程度緩和し歩行ができるようになったら必ず病院に行きアフターケアを行っておくことが大切です。

 

熱中症になりやすい人の特徴

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肥満傾向の人

肥満傾向の人は皮下脂肪や内臓脂肪が一般の人と比べ多く、体内に溜まった熱を外に放散しにくい上に体温が上昇しやすいため、熱中症にかかるリスクが高いです。

「最近、運動をしていない」「体重が増え汗をたくさんかくようになった」という方は適度に運動する習慣をつけ、食事や睡眠などの生活習慣を見直すようにしましょう。

 

二日酔いや寝不足の人

二日酔いや寝不足、疲労を感じている際は、脳の動きが普段より鈍くなり体温調節機能がうまく働なくなります。

特に二日酔いにより下痢、吐き気といった症状が現れると体内の水分が過度に奪われてしまうため脱水状態になりやすいです。

炎天下の中で活動する前日はできるだけアルコールの摂取は控え十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。

 

高齢者の方

高齢者は若年者よりも体内調節機能が低いため体温が上昇しやすくなります。

加えて、腎臓病や糖尿病、高血圧症などの持病を患っていると熱中症を発症した際、重篤化しやすいので注意が必要です。

近年は屋内での熱中症により病院に搬送される患者が急増しています。

入浴中や就寝中も発汗により大量の水分が失われていますので日頃からこまめに水分補給をするよう心掛けておきましょう。

 

「マスク熱中症」にはご注意を!

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新型コロナウィルスの感染予防対策として必需品のマスク、今や30℃を超える真夏日の中でもマスクを着用して出歩くことが当たり前になりました。

しかし、暑さになれていない方や屋内などの比較的涼しい環境で活動することが多い方はマスクを着用して起こる「マスク熱中症に注意しなければなりません。

特にマスクの内側は高温多湿になりやすく、熱がこもりやすい。

そのため、口の中が渇きにくくなり、本人の自覚がないまま脱水症状を引き起こしてしまうのです。

また、炎天下でのマスクの長時間の着用は汗疹や接触性皮膚炎といった皮膚病を引き起こす原因になります。

可能な限りソーシャルディスタンスを保てる場所で適宜マスクを外し休憩するようにしましょう。

 

さいごに

熱中症は気温や湿度などの環境的な要因だけではなく、年齢や体型、その日のコンディションといった身体的な要因も発症に大きく関係しています。

まずは自身の健康状態を細部まで把握し、適度な運動や十分な睡眠をとるなどの暑さに負けない体力作りをしておくことが大切です。

 

まだまだ暑い日が続きますが、新型コロナウィルスと熱中症に最善の注意を払いながら、皆さんでこの暑い夏を元気に乗り切りましょう!