経験者が語る!社内ニートの辛さとその対処法について
「社内ニート」という言葉をご存知だろうか?一応、知らない方の為に説明しておくと、「社内ニート」とは正社員、契約社員、アルバイト・パートなど、雇用形態に関わらず、会社に所属しているが、出社しても仕事がないため、ほとんど働いていない状態に近い人のことです。
今の説明を聞いて「働かずに給料をもらえるなんて最高!」と考える人がもしかしたらいるかもしれませんがそれは大間違いです。その詳しい理由を私の体験談を踏まえて対処法と一緒にお話ししていきたいと思います。
私の社内ニート生活は放置から始まった
私が社内ニートを経験したのは、入社1年目の新入社員の時でした。
入社後、1週間の研修を終えた後、私を含めた同期たちが各部署に配属され、私も「早く仕事を覚えて会社の戦力になれるよう頑張ろう」と意気込んでいました。
配属後、渡されたのは専用のデスクとパソコン。早速仕事を教えてもらえるかと思いきや、先輩や上司はそれぞれ黙々と仕事を始めていました。上司に何か手伝うことはないかと聞くも、「今は特にないよ」と言われたので、その日は会社の資料を眺めたり掃除などしていました。
次の日、手伝うことはないかと聞き、「倉庫の整理をしといて」と上司に言われるも、20分くらいで終わる。そこから再度、上司や先輩に手伝うことはないかと聞くも「○○先輩にすることないか聞いてみて」とたらい回しになりました。
放置されている状態に嫌気がさしたので、自分で出来る仕事はないか探すも、すぐに終わってしまう仕事ばかりで、結果この放置されている状態が半年以上も続くことになりました。
社内ニートで辛かったこと
とにかく時間が経つのが遅い
いかんせん仕事がない分、本当に時間が経つのが遅く感じます。
もちろん、猫手も借りたくなるくらい忙しい状況も大変ではありますが、とにかくやることがない時間というのはそれはそれで苦痛に感じるのです。
仕事をしていないので仕事にやりがいがない
仕事をしていない為、日に日に仕事に対するモチベーションとやりがいを失っていき、明日会社に行く意味はあるのだろうか、このままでいいのだろうかという、将来に対する不安を常に感じていました。
周りの目が怖くなる
ろくに働いてもいないのに給料をもらっていることの罪悪感や周りからどう思われているのかということを気にするようになり、放置されていることの憤りや虚しさから段々と性格も暗くなっていきました。
仕事のない私はなにをやっていたか
仕事のない時は、資格の勉強をしていました。
人によってネットサーフィンをする人もいるようですが、私の会社ではウェブページの観覧ができないように設定されていたので、ネットサーフィンはできませんでした。正直これはかなり痛かったです。
なので、資格の参考書や資料を読んだり、勉強したことをワードにまとめたりしていました。
社内ニート時代の1日の流れ
9:30・・・出社し朝礼が行われる
9:45・・・倉庫の整理をしに行く
10:20・・・パソコンを開きメールを確認する
10:30・・・勉強を始める
11:30・・・掃除する
11:45・・・手伝うことはないか上司に確認するもほとんどないため勉強する
13:00・・・昼食
14:00・・・資料や請求書をまとめる
14:45・・・勉強する(このあたりから睡魔との闘いが始める)
18:20・・・デスク周りやトイレを掃除する
18:30・・・帰宅
社内ニートになってしまう要因
・上司や先輩が仕事を教える気がない
・繁忙期で忙しく教える時間がない
・自分だけではなく部署全体に仕事がない状態
・故意に仕事を与えていない、無視などのいじめやハラスメント
・ミスや遅刻が多いため干されている
今だから言える社内ニートの対処法
まずは直属の上司に相談してみることでしょう。
この時、重要なのは転職することをちらつかせながら相談するということです。せっかく給料を払って採用した社員を何もせずに手放すというのは会社側にとっては大きな損失です。
転職を考えるくらい今の環境に悩んでいるということをしっかり上司に伝えることが大切です。異動や配置転換を懇願してみるのもいいでしょう。
それでも解決しない場合は早い話、仕事がないことをポジティブに捉えて我慢するか、転職するかの2択です。
仕事がないということは、ミスすることもプレッシャー感じる必要もなく給料をもらえます。しかし、実践的なスキルは何一つ身につかず、仕事のやりがいやモチベーション下がっていき疎外感を感じることでしょう。転職も今より100%いい環境になるとは限りません。大事なのはあなた個人がそのときどうしたいかということです。
まとめ
私は社内ニート後に体調を崩して退職しました。社内ニートだった時は「なんで仕事を教える気もないのにこの会社は私を採用したんだろう...」とずっと悩んだり考えたりしていましたが、今となってはある意味で良い経験になり、職場で新しく入った人にはとにかく優しく接しようと思いました。
ネット上には私以外にも社内ニートの経験がある人や現状悩んでいる人も多かった為、今回記事にしてみました。
このブログをみて少しでも共感または参考にしていただければ幸いです。