アンニョン豆腐

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今、世間で話題のベーシックインカム制度!あなたは賛成?それとも反対?

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最近「ベーシックインカム」という言葉が日本のみならず世界各国で話題になっています。

ベーシックインカムとは政府が全ての国民に対して必要最低限の生活を送る為の収入を無償且つ定期的に給付する制度のことです。

そんな理想的とも思える制度がなぜ今になって世界中で議論されているのでしょうか。

 

今回はそんなベーシックインカムのメリットやデメリット、話題になっている理由などを簡単にまとめていきたいと思います。

 

ベーシックインカムが話題になっている理由

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ベーシックインカムの議論が世界中で加速している背景には今年発生した新型コロナウィルスの爆発的流行があります。

新型コロナウィルスの感染拡大によって国や国内間での移動が制限された上に長期間の営業自粛により失業率や国民全体の給与所得に大きな影響を及ぼしました。

この世界各国を巻き込む経済的不況によって生まれた貧富の差を解決できる唯一の救済政策としてこのベーシックインカムという制度が議題に上がり世間に浸透しているのです。

特に日本国内ではZOZOTOWNの創業者である前澤友作さんがベーシックインカムの社会実験調査を開始しTwitterYouTubeなどのSNSで積極的に日本社会全体へ発信しています。

新型コロナウィルスで日本の社会保障制度の問題が浮き彫りになった今、ベーシックインカム導入の可能性はかなり現実的になっているのではないでしょうか。

 

ベーシックインカムがもたらすメリット

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出生率が上がる

税率の増加や不景気により子供をたくさん産みたくても将来的な不安から出産を諦めている人も多いと思います。

実際、日本の出生率は1940年代の第一次ベビーブームをピークに下がり続けており昨年(2019年)の出生率は過去最少の86万人まで落ち込んでいます。

また20年後には総人口の3人に1人が高齢者になると人口推移調査で予測されておりこのままだと高齢者1人を現役世帯が1人で支えていかなくてはなりません。

しかし、ベーシックインカムを導入することで毎月安定した収入が確保される他、世帯単位ではなく個人単位でお金を配布するため、家族が多ければ多いほどベーシックインカムの世帯総給付額は上がることになります。

これにより子供を出産することによる将来の経済的不安が緩和され子供を産むことへの意識が高くなるのではないかと思います。

 

自由な時間を確保できる

ベーシックインカムで一定の安定した所得が入ってくれば今よりもっと自由な時間を確保できるようになり自身の掲げる夢や目標にチャレンジしやすくなります。

例えば、ベーシックインカムで毎月7万円の収入が得られると仮定しましょう。

7万円の収入があれば正社員として週5日フルタイムで働かなくても時給900円のアルバイトを週3日毎週8時間働くだけでベーシックインカムと合算して月15万以上の収入になるのです。

毎月15万円もあれば十分生活していけますし地方などの家賃の安い家に住みコストを抑えれば多少ではありますが貯金もできるでしょう。

さらに本来週5日の仕事を週3日に抑えている分自身の目標や夢を実現させる為の活動時間が増えるのです。

また「もし失敗してもベーシックインカムがあるから生きていける!」という精神的な支えにもなるので失敗を恐れず物事にチャレンジすることができます。

 

労働環境が大幅に改善される

もはや過重労働やパワーハラスメントなどの劣悪な労働環境で働くことが当たり前となってしまった令和の日本社会。

本ブログを読んでいる方の中にも今自分が働いている労働環境に不満や不安を感じている方も多いと思います。

しかしベーシックインカムが導入されれば我慢して働く必要がなくなる為、労働基準法を守らない且つ社員を使い捨てにするブラック企業は必然的に淘汰されます。

また企業側も経営に行き詰まった際の雇用調整が今までよりも容易に行えるようになる為、社会的に雇用全体の流動性が高まります。

 

ベーシックインカムのデメリット

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 財源の問題

ベーシックインカムは毎月全国民に一定額を無償で給付するため実現するにはそれなりの財源が必要になります。

仮に今の年金制度や生活保護費などの社会保障費を全てベーシックインカムに置き換えたとしても年間数十兆円の予算が必要となるでしょう。

もちろんベーシックインカムの支給額にもよりますがもし導入するとなると消費税などの増税は避けられないかもしれません。

 

労働意欲の低下

一定額の収入が確保されていると働かない人が増え日本全体の労働人口が低下してしまうのではないかという指摘もあります。

たしかにある程度の収入があれば働かないという選択をとる人も中にはいるでしょう。

しかし、ベーシックインカムで生活できるだけの大金を配るわけでないので個人的にはそこまで大きなデメリットではないのかなと感じます。

 

持病やケガで働けない人への保障が手薄になる

生活保護費や医療保険などの社会保障ベーシックインカムに置き換えてしまった場合、持病やケガで働けない人への保障が手薄になり生活難に陥る人が急増する可能性があります。

事実、介護状態や世帯員の傷病などにより生活保護を受けている世帯は日本に約160万世帯以上あるとされています。

また病気やケガであれば入院や通院する必要もでてくるので、ベーシックインカムの給付額だけで生活するというのはかなり厳しいのではないかと思います。

 

ベーシックインカムに対する個人的な見解

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私の個人的な見解としてはベーシックインカム大賛成です。

賛成する理由は主に2つあって、1つはベーシックインカムを導入することで消費者の購買意欲が刺激され経済活動の活性化を助長できるということ。

事実、今の日本社会は物を提供する割合に対して物を買う人が極端に少ない為ここ数十年ずっと不景気が続いています。

なぜ物を買う人が少なっているかそれは日本全体が貧困の為、消費者に物を買う余裕がなくなっているからです。

しかしベーシックインカムで国民の生活基盤を支えお金と時間にある程度の余裕ができれば国民全体の消費行動が促進され経済がうまく循環し景気が回復するのではないかと思いました。

2つ目はベーシックインカムの導入で日本人の仕事に対する思想や価値観が180度変わるのではないかということ。

前述の通り日本のブラック企業の蔓延は社会的問題ではありますがそもそも日本人は会社を辞めることに対して極度のマイナスイメージを抱きすぎているのかなと感じます。

「職歴に傷がつく」「忍耐力がないと思われる」「家族や周りの人間から冷たい目で見られてしまう」など世間体を気にしてしまい辞めたくても辞められないと悩む人が多いのです。

そこにベーシックインカムが導入され労働者の働き方が多様化すれば転職をする社会が一般化し職場環境で悩む労働者が減少すると思いました。

また、このまま現行の社会システムを維持し続けてもおそらく経済は良くならないですしむしろ悪化していく一方なので、今回の新型コロナウィルス流行を機に一度抜本的に社会システムを見直してみるべきだと思います。

 

まとめ

ベーシックインカム制度は実証試験をした国が少ない上に前例がないことからすぐに実行されるということはないでしょう。

だからといって権力者やインフルエンサーだけでベーシックインカムの議論を進めるのではなく私たち一般国民もSNSやブログなどのコミュニティーツールを通してベーシックインカムに対する意見や価値観をしっかりと発信していかなければなりません。

またベーシックインカムが導入されるにしろ導入されないにしろこの不景気の日本を今後どう生きてくいかというキャリアプランは綿密に考えておく必要があります。

 

まだまだ議論に終わりの見えない未知の保障制度「ベーシックインカム

このブログを読んだことをきっかけに一度ベーシックインカムについて自分なりの意見や価値観を発信してみてはいかがでしょうか。