必ず知っておくべき洪水災害への備えと避難する際の注意事項
ここ数日間、停滞している梅雨前線の影響で九州の南部を中心に猛烈な豪雨が続いており、既に多数の被害がでていることがテレビやネットニュースで連日報道されていますね。特に熊本や長崎では家屋の浸水や河川の氾濫での被害が相次いでおり、今後も冠水による感電や土砂崩れなど、二次災害への警戒もより一層、必要となってくると思われます。
さて、今回のような大規模な豪雨や洪水災害に見舞われた際、家族や自分の命を守る為にはどうしたらよいでしょうか?
洪水災害から命を守る為の大事な要点をまとめみたので確認していきましょう!
避難する際の格好
洪水災害で避難所へ避難する際は、服装が重要となってきます。
まず、靴は長靴ではなく、できるだけ底が厚く、動きやすいものを選びましょう。長靴だと動きにくいほか、流れてきた石や木の枝が靴の中に入り、歩いた際に怪我をしてしまうからです。
避難する際に持ち出すバッグは肩に掛けるタイプや手提げのものではなく、両手が空くリュックサックを選びます。レインウェアは上下に分かれているものが好ましいです。
そして、木片やガラス片、落下物に備え軍手とヘルメットの着用しましょう。(ない場合、何枚かバンダナやタオルを頭に敷き、その上から帽子をかぶる)
避難する際に持ち出すもの
避難する際、以下の物は必ず持ち出すようにしましょう
・貴重品(現金やクレジットカード、手帳や免許証)
・非常用持ち出し袋(非常食や歯ブラシなどの清潔品や薬)
・スマートフォンとモバイルバッテリー
・最低限の衣類
避難する際の人数や状況に応じて、上記以外のものを持ち出すのもよいでしょう。
しかし、たくさんものを詰め込みすぎても、水に浸かった際など、かなり重くなり、動きにくくなるので注意しましょう。
あと、現金や手帳などの貴重品は濡れないようジッパー式の袋に小分けして入れておくのがオススメです。
小さい子供を連れて避難する際の注意
小さい子供や幼児を連れて避難する際は特に注意が必要です。
浸水の状況によっては幼児の背の高さ以上にまで水の嵩が上がってしまった場合、移動することが困難になります。移動する際は必ず抱っこ紐で子供を抱っこしてから両手が使える状態にしておきましょう。
浸水していない場合でも、風で飛ばされたり雨で視界が悪く、はぐれたりすることがあるのでしっかりとロープなどで自分と子供の体つないでおくことも重要です。
また、浸水しているところを移動する際は、マンホールなどに落ちないよう必ず歩行先を杖や木の棒などで確認しながら歩くようにしましょう。
災害に備えて確認しておくこと
ハザードマップと避難場所の確認
「ハザードマップ」とは災害が発生した際の特に危険と思われる地域や被害区域をまとめたものになります。ネットなどでハザードマップと検索すると、自身の住んでいる地域の予想被害区域などを確認することができますので、いざという時の為に調べておきましょう。
そして、家族間で自宅や職場で災害が発生した時の避難場所もお互いに共有しておくことも大切です。
家族との安否確認の方法
災害が発生し、避難場所が別々になってしまった場合の安否確認の方法を事前に決めておかなければなりません。
災害時には回線が混み合う為、電話やLINEが繋がらない可能性があります、しっかりと集合場所や時間帯、連絡方法などを共有しておくようにしましょう。
また、災害時の連絡方法として「災害用伝言ダイヤル」というものがあります。これは災害などの緊急時にダイヤル「171」に電話すると、自身の音声を録音し、登録してもらえるサービスです。万が一の場合に備えてこのようなサービスがあるということも憶えておいてください。
非常用持ち出し袋の準備
非常用持ち出し袋を準備しておきましょう。
実際に非常用持ち出し袋や非常用バッグを用意している家庭は多いでのすが、「放置されたままで、実際に災害が起きた際に家のどこにあるか分からない」であったり「持ち出したが中身の非常食や水の消費期限が切れていた」ということもあるので定期的に家族で置く場所や中身をチェックして、すぐに持ち出せる状態にしておくことが大切です。
まとめ
自然災害から身を守る為には周囲の人間との協力関係が不可欠です。
自分だけが正しい知識を身に着けて行動するのではなく、周りの友人や家族、兄弟、ご近所の方などと協力し、チームで動くことが自然災害を乗り切る為の重要な要素だと思います。
災害の知識や情報をインプットするだけではなく、常に自分から調べて発信し周囲の人間と共有していくことこそが自然災害における備えの第1歩ではないでしょうか。
今回も、お読みいただきありがとうございました!